ドイツ編
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ワインの基礎知識&デイリーワイン的考察~ドイツ編
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| 各国ワインの基礎知識と私個人の勝手なデイリーワイン的考察を紹介します |
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デイリーワイン的オススメワイン
さわやかなリンゴのような飲み口は、 QbA、トロッケン、カビネットを目印に。
ドイツはワイン作りの北限。
寒冷地で造られるブドウは、糖度があがらないためアルコール度数も他の地方のワインと比べて、やや低めになります。
ワインが苦手な方や、お酒の弱い方でも「ドイツのワインなら」と好まれるのはこんな理由もあるのでしょう。
そんなドイツといえば、やはり生産量の8割をしめる白ワイン。
多くは、ラインがうやラインヘッセン、モーゼル・ザール・ルーヴァなどライン河とその支流域で栽培されています。
デイリー価格帯で、私が「ハズレナイ!」ワインを選ぶ目印にしてるのは、
QbAと
カビネット(Kabinett)と
トロッケン(Trocken)。
「ドイツワインの個性は楽しみたいけど、甘さはほどほどに」という方はぜひ、参考にしていただきたい目印です。
ちなみに、トロッケンは「辛口」を意味する表示。
QbA、カビネットはワインの等級をあらわすものです。
ちょっとややこしい、ドイツの等級の話ですが、ドイツワインは、
1)ターフェルワイン(テーブルワイン)
2)ドイッチャーターフェルワイン(ドイツ産ブドウだけで作られたテーブルワイン)
3)QbA(クヴァリテーツヴァイン・ベシュテムター・アンバウゲビーテ)
4)QmP(クヴァリテーツヴァイン・ミット・プレディカート)
という等級に分かれています。
さらにこのQmPが、糖度によって、6段階に分類されています。
QbAというのは、この3つめの等級のこと。
そして、カビネットは、QmPの6段階の等級の1番下のクラスです。
ドイツワインは、テーブルワインクラスだと、雑味が多く、階級が上にいくにしたがって、濃く甘くなるので,QbAとか、QmPでもカビネットクラスが最も飲みやすいと思っています。
また、ミネラル分の多い、辛口白ワインをつくる地方として有名な
フランケン地方もぜひ覚えておきたい産地です。
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ドイツの基礎知識
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| 【主要品種:赤】ポルトギーザー、シュペートブルグンダー、トロリンガー、ピノノワール 【主要品種:白】リースリング、ミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナ、ショイレーベ、ケルナー
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ワイン作りの北限のドイツは、日照時間が少なく、温度も低いため、
結果としてブドウがとてもゆっくりした生育になり、遅摘みに適したブドウが栽培されています。
しかし、この過酷ともいえる気候条件が、酸が強く、香り高く、フルーティなドイツワインの特徴を作っているといえます。
そんなドイツワインで最も有名なのは、世界三大貴腐ワインといわれる、
「トロッケンベーレンアウスレーゼ」でしょう。
(他の二つは、ソーテルヌと、ハンガリーのトカイ・エッセンシアです)
貴腐ブドウが干しぶどうのようになるまで待ち、それを粒よりで摘み取って作るこのワインは、いいものであれば100年はその良さを失わないとまでいわれています。
(高いものだと1万は軽く超えますが、特売品だと3500円くらいから
楽しめます)
バーデンやファルツで作られる赤ワインも、実は結構軽くていい味。
「ドイツの赤ワイン、珍しいね~」という楽しみもあると思うので、ぜひ試してみてください。
■QmPの等級
1)カビネット(kabinett)
2)シュペトレーゼ(Spatlese):「遅摘み」という意味。カビネットより原料の糖度が高い。
3)アウスレーゼ(Auslese):シュペトレーゼよりもさらに原料の糖度が高い。
4)ベーレンアウスレーゼ(Beerenauslese)
5)アイスヴァイン(Eiswein)
6)トロッケンベーレンアウスレーゼ(Trockenbeerenauslese)
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